Prokofiev(1891-1953)作曲
1.嵐のように ” Tempestoso ”
2.間のびしたアレグロ ” Allegro rubato ”
3.せき立てるアレグロ ” Allegro precipitato ”
4.狂気したように ” Smanioso ”
5.激しくせき立てるように ” Precipitosissimo ”
全5曲
数曲からなる小曲集。
プロコフィエフ独特の曲がりくねったような素直でないラインが特徴的。
こうした初期の曲は、さらにその曲がりくねり具合をわざと誇張したような、
シニカルで屈折した表現が顕著であるように思われる。
それでいてその中にふと出現する無防備に垣間見る叙情的な表情があり、
その不思議なイメージが美しい。
戦場・・
絶え間なく鳴り響く大砲音。
上官の罵声、兵隊の靴音、殺戮、葛藤、恐怖、嘆き、狂気。。
命が尽きると共に曲が閉じる。
< 北本ピアノコンクール受賞者演奏会にて/2010年北本ホール >